Meiji Seikaファルマ がん治療による口内炎の疼痛緩和液の国内販売権取得 ソレイジアから
公開日時 2016/12/07 03:50
Meiji Seikaファルマは12月5日、ソレイジア・ファーマが承認申請中の口腔用液状医療機器「エピシル口腔用液」について、日本での販売に関するライセンスを取得し、販売、流通、プロモーションを行うことになったと発表した。エピシルは、がん化学療法や放射線療法による口内炎に伴う疼痛緩和に用いるものでソレイジアが2016年10月に承認申請していた。2017年中の承認が見込まれる。Meiji Seikaは、がんは重点領域ではないものの、抗がん剤、がん疼痛治療薬、制吐剤を扱っており、製品拡充につながる。
エピシルは、脂質ベースの液体であり、口腔粘膜を覆う生体接着保護膜を形成し、患部を物理的に保護する仕組み。発表によると、臨床試験では、適用後数分以内に口腔内の疼痛を緩和し、その効果は8時間程度持続することが示されている。
両社が締結したライセンス契約に基づき、ソレイジアは引き続きエピシルの申請を担当し、日本での製造販売承認を取得する。承認取得後、Meijiが販売、流通およびプロモーションを担い、ソレイジアに対し、契約一時金、進捗や販売に応じた一時金およびロイヤルティを支払う。
Meijiは、ソレイジアが現在アジアフェーズ2実施中の再発・難治の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)治療薬darinaparsin注射剤について、日本における開発、承認申請、販売に関するライセンス契約を2015年1月に締結している。