16年3月卒業の6年制薬学生の就職 MRは83人減 採用抑制が反映
公開日時 2016/11/11 03:51
薬学教育協議会がまとめた2016年3月に卒業の6年制薬学生の就職動向調査結果によると、医薬情報担当者(MR)は327人で、前年より83人減だった。編集部の調査では、製薬企業はMR採用を抑える傾向が出ており、その傾向が反映されたとみられる。
主な進路について、6年制の卒業生が出た12年~16年までの推移をpdfファイルにまとめました。下段の関連ファイルからダウンロードできます(11月11日のみ会員外もダウンロード可)。
これは「平成28年3月薬系大学卒業生・大学院修了者就職動向調査の集計報告書」の中の「6年制学科卒業生調査」で、9403人(男3767人、女5636人)を調べたもの。
それによると製薬などの企業の就職したのは100人減の915人(うち医薬品関連は60人減の835人)で全体に占める割合は1.9ポイント減の9.7%(医薬品関連では1.3ポイント減の8.9%)だった。企業就職の割合は減少傾向にある。その中で、MRは前年、前々年は410人だったが、今回は83人減の327人、全体に占める割合は1.2ポイント減の3.5%だった。
全体としては、3割強が薬局、3割弱が病院・診療所に就職。例年最も多いのは薬局への就職で今回は3199人(前年2846人)、全体の34.0%(前年32.5%)。次いで多いのは病院・診療所の薬局への勤務で2573人(同2346人)、全体の27.4%(同26.8%)。