協和キリン 乾癬治療薬ルミセフ皮下注 9月30日に新発売
公開日時 2016/09/28 03:51
協和発酵キリンは9月27日、乾癬治療薬ルミセフ皮下注210mgシリンジ(一般名:ブロダルマブ(遺伝子組換え))を30日に新発売すると発表した。世界に先駆けての販売開始となる。薬価は1シリンジあたり7万3158円。
同剤はヒトインターロイキン(IL)17受容体Aに対する完全ヒト抗体。IL-17Aは主にTh17細胞から産生される炎症性サイトカインで、乾癬の病態形成に関与していると考えられている。同剤はIL17受容体へのIL-17Aの結合を阻害することで、表皮角化細胞の過剰な増殖・活性化を抑制し、乾癬に対して有効性を示すと考えられている。
効能・効果は「既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症」。1回210mgを初回、1週後、2週後に皮下投与し、以降は2週間の間隔で皮下投与する。
同社はMR1400人体制で情報提供・収集活動する。免疫/アレルギー分野を戦略領域のひとつに位置付けており、乾癬治療薬としては外用配合剤のドボベット軟膏を14年9月から手掛けている。