慢性腰痛に伴う疼痛薬サインバルタ 処方増に積極的、慎重、態度保留で三分
公開日時 2016/09/30 00:00
投与患者像処方医の3割弱が「精神症状やうつ症状のある患者」に使う最も身近なアンメット・メディカル・ニーズとされるのが疼痛である。現在、疼痛治療薬としては非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)、アセトアミノフェンに加え、オピオイド、神経疼痛薬が用いられる。しかし、これらでも解決できない疼痛が存在するというのも実態である。そのような中で今年3月、抗うつ薬でセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)のサインバルタ(一般名・デュロキセチン)が「慢性腰痛症に伴う疼痛」の適応を追加した。ただ、抗うつ薬の使用実績で自殺企図等のリスクが増加するとの報告があるため、厚労省での承認可否の審議では、委員の一部が精神科などの専門医以外が同剤を処方することに懸念が表明された。最終的には承認されたが、その...