日医工 抗うつ薬・デュロキセチンカプセル20mg/30mgの全ロットを自主回収(クラスⅡ)
公開日時 2023/08/30 04:48
日医工は8月29日、抗うつ薬・デュロキセチンカプセル20mg/30mgの全ロットを自主回収(クラスⅡ)を開始した。デュロキセチンカプセル20mgの長期安定性試験(18か月時点)において、溶出性試験が承認規格に適合しない結果が得られたため。調査の結果、同含量の別ロット及び含量違いの30mg製剤においても同様の事象が生じる可能性が否定できないため、両含量の使用期限内の全ロットについて自主回収する。
自主回収するのは、デュロキセチンカプセル20mg「日医工G」とデュロキセチンカプセル30mg「日医工G」の全ロット。
同社によると、「溶出値と承認規格下限値の差異は僅かであり、溶出値が承認規格下限値を下回ることにより吸収の遅れが生じる可能性があるが、製品使用によって重篤な健康被害が生じる可能性はない」としている。なお、現在までに、本件に起因すると考えられる健康被害は報告されていないという。
同社は、該当製品の出荷先はすべて把握しているとして、「出荷先に対し回収を行う旨を通知するとともに、速やかに自主回収を行う」としている。