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編集部・16年MR数調査 15年からMR数1000人減 減少傾向鮮明に 目立つ外資の減員

公開日時 2016/06/01 03:52

ミクス編集部が製薬企業を対象にした2016年MR数アンケートで、2015年と16年で比較可能な64社のMR数を見たところ、1134人減少していたことが明らかになった。14年から15年にかけては658人減であり、15年から16年にかけてMR数の減少傾向はより鮮明になった。16年調査で減少が目立つのは外資メーカーで、グローバル方針による組織最適化で営業組織も見直しとなり、その過程で起きた退職や異動などが減少の主因となっている。

文末の関連ファイルから、内資系、外資系別のMR数上位10社の資料をダウンロードできます(6月1日のみ無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツとなります)。6月1日発売のミクス6月号にも掲載しています。

ミクス編集部はMR数アンケートを毎年行っており、16年は87社に調査を実施、73社から回答を得た。 この中で14年調査以降全てに回答がある企業64社を比較したところ15年は5万2609人で658人減、16年は5万1475人で、15年に比べ1134人減だった。

サノフィが340人減

1000人切る体制に

MR数上位社を見ると、300人以上の減員がサノフィ、グラクソ・スミスクライン(GSK)、エーザイ。サノフィは340人減で1000人を切り、860人となった。13年は1500人体制だった。理由を同社は「社全体の組織体制、人員数の適正化に伴い営業組織の見直しを行った結果」と説明し、その中で退職や異動等で減員となった。15年には売上1000億円を超える抗血小板薬プラビックスにジェネリック(GE)が参入し、15年業績は売上高2611億円、11%減(IMS)となっている。

GSKは330人減で1450人。「オンコロジー事業のノバルティスへの譲渡(移籍MR数非開示)のほか、全世界でのビジネス最適化の結果」としている。300人減となったエーザイは、4月に事業開始となった味の素製薬との合弁会社「EAファーマ」への百数十人の出向、同月に営業組織の地域統括部を70に倍増したことによる管理職の増員、メディカル職等への異動を理由に挙げる。

133人減のバイエル薬品は、前年53人だった新卒MRを16年にゼロにしたため数字が大きく見えるが、新卒除いて比較すると80人減。事業組織の見直し、自然減が主な理由という。主に自然減と異動で漸減させてきたファイザーは、かつての3000人体制は16年に2500人を切った。

 
※アンケート結果の詳細な報告はミクス6月号(6月1日発売)に掲載しています。今回の特集は、MR数アンケートに基づく「医薬営業はエリア特性重視に メーカーの半数超が体制見直す」。本誌、ミクスOnline及び電子ブック(会員のみ)ではアンケート結果の報告・分析記事が読めるほか、ミクスOnline(同)では掲載している図表をダウンロードできます。
 
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