日本リリー、神戸市、先端医療振興財団 認知症対策で協定 治療・新薬開発も対象
公開日時 2016/03/16 03:51
日本イーライリリーは3月15日、神戸市、先端医療振興財団と、新薬開発の推進を含む認知症対策を盛り込んだ「神戸医療産業都市における認知症にやさしいまちづくり推進のための連携と協力に関する協定書」を締結したと発表した。
協定では▽日本イーライリリーが実施する認知症治療薬の治験に対して先端医療振興財団がその保有する設備、資源を活用し協力する▽3者共同で認知症に対する理解促進及び意識啓発を行う▽日本イーライリリーの海外ネットワークを活用した認知症に関する海外先進都市事例の情報提供▽3社それぞれが本協定による取り組みをはじめ、神戸医療産業都市の情報を内外に発信する--の4つ事項で連携するとしている。
同社のパトリック・ジョンソン社長は、「連携し、新薬を届けることができるような仕組みづくりを進めるとともに、認知症の早期診断から治療、ケアまでの包括的な施策の実現に貢献していく」としている。
先端医療振興財団は、基礎研究の成果を臨床応用へ結びつける「橋渡し研究」の支援などを行っている神戸市に拠点を置く公益財団法人。