大塚製薬 統合失調症薬エビリファイの持続性注射剤 三角筋への投与部位追加の承認取得
公開日時 2016/03/04 03:51
大塚製薬は3月2日、4週間に1回投与の統合失調症治療薬エビリファイ持続性水懸筋注用(以下、エビリファイLAI)について、日本で、三角筋(上腕の筋肉内)への投与部位追加の承認を取得したと発表した。これまでは臀部筋肉内への投与のみだった。三角筋への投与が可能になることで、患者は服を脱がずに投与部位を露出できる。このため同社は、「医療従事者にとって投与しやすく、患者にとっての心理的負担の軽減も期待される」としている。
日本の統合失調症患者数は推定約71万人。疾患特性もあって、経口投与の場合は退院後1週間目からアドヒアランスの低下が目立ち、その後6か月間で服薬不良と判断された患者は4割以上との報告もある。アドヒアランス改善の必要性が指摘されるなか、エビリファイLAIは毎日薬を飲まないことによる症状の悪化・再発の防止を目的に開発された医薬品。