姉の統合失調症発症から25年
ドキュメンタリー映画監督 藤野 知明さん
公開日時 2025/03/01 00:00
医療につながらない“失敗例”を映画化ドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』が話題になっている。統合失調症を発症した姉と、それを認めず受診から遠ざける医師の両親の姿を、弟である藤野知明監督が20年に渡って撮影したものだ。全国のミニシアター4館で公開された本作は、およそ2カ月で全国100館以上に上映が拡大。国内外の数々の映画祭から正式招待を受けている。なぜ自分の家族の“失敗例”を記録し公開したのだろうか。藤野監督に話をうかがった。(利根川恵子)〔略歴〕1966年、北海道札幌市生まれ。北海道大学農学部林産学科を7年かけて卒業後、住宅メーカーに2年間勤務。1995年、日本映画学校映像科録音コースに入学。千葉茂樹監督の短編ドキュメンタリーの制作に...