【World Topics】Campbell Soup社 「遺伝子組み換え」情報明記へ
公開日時 2016/02/12 03:50
下の写真のような多種多様な缶詰のスープやスパゲティ・ソースでおなじみのCampbell Soup社が、業界他社に先駆けて遺伝子組み換え食品の使用状況を食品成分表に明記するよう義務づける米国医薬食品局(FDA)及び農林省(USDA)の新たな規制を支持すると表明し、話題を呼んでいる。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
http://investor.campbellsoupcompany.com/phoenix.zhtml?c=88650&p=irol-newsArticle&ID=2127542%20
同社のホームページによれば、遺伝子組み換え食品使用に関する表示は、例えば下図のように、容器のラベルの裏側の食品栄養表示の欄外などに行う予定。
この声明により、Campbell Soup社は連邦政府による遺伝子組み換え食品に関する新たな表示規制に対する反対活動を全面的に中止するが、しかし、州ごとの表示規制には「かえって消費者の混乱を招く」として今後も反対を続ける方針だ。ちなみに同社はカリフォルニア州とワシントン州での表示規制反対キャンペーンにすでに1億円以上を投じていると言われている。
同社スポークスマンはニューヨークタイムズ紙に対し「消費者には自分たちが食べるものの成分について『知る権利』があると思います。新たな表示規制を支持するのは、そうした消費者の要望に応えるためです」と語り、同時に、同社は遺伝子組み換え食品の安全性を疑うものではなく、今後も使用を続けると表明。
遺伝子組み換え食品の使用という新たな情報開示が今後の売り上げにどのように影響すると考えているかなどについては一切言及していない。
【おことわり】当記事が表示されませんでした。10時47分普及しました。(2月12日10時48分)