BMS がん免疫療法薬エロツズマブを承認申請 多発性骨髄腫で
公開日時 2015/12/25 03:52
ブリストル・マイヤーズ(BMS)は12月24日、がん免疫療法薬エロツズマブについて、再発又は難治性の多発性骨髄腫の適応で日本で承認申請したと発表した。レブラミド(一般名:レナリドミド)、デキサメタゾンと併用する。
エロツズマブは、骨髄腫細胞やナチュラルキラー(NK)細胞(免疫細胞)の細胞表面に発現している「SLAMF7」というタンパクへ特異的に結合して作用する。エロツズマブがNK細胞上のSLAMF7と結合すると、免疫が活性化。他方、骨髄腫細胞表面のSLAMF7に結合すると、NK細胞に認識される指標となる。NK細胞と骨髄腫細胞に対する二重の作用で抗骨髄腫効果を発揮すると考えられているという。
同剤は2015年11月に希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の指定を受けている。海外では「Empliciti」という製品名で2015年11月に米国で承認されている。