厚労省14年調査 在宅医療患者が過去最多 入院は減少傾向
公開日時 2015/12/21 03:50
厚労省が12月17日に発表した2014年患者調査によると、在宅医療を受けた患者数は2014年の1日当たり推計で15万6400人で、過去最多となった。3年前の11年調査は宮城県の石巻と気仙沼の両医療圏と福島県を除いているが、同年調査と比べると41.3%と急激に増えた。医師・歯科医師による訪問診療(往診除く)を受けた患者が約11万人を占め、在宅医療の増加を押し上げている。
患者調査は3年ごとに行われている。2005年調査以来、推計患者数は在宅医療では増加傾向にある一方、入院では減少傾向にあり、医療の在宅シフトが鮮明になっている。14年の入院患者数(1日当たり推計)は131万8800人で、11年調査と比べ1.7%減だった。平均在院日数は0.9日減の31.9日で、減少傾向にある。
その中にあって入院患者の約7割を占める65歳以上は増加傾向。都道府県別の入院受療率は、最も高い高知と最も低い神奈川とでは3.2倍の開きがある。