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消毒液イソジン 国内販売はMeijiから塩野義に 医療用薬、OTCいずれも

公開日時 2015/12/10 03:52

Meiji Seika ファルマは12月9日、オランダのムンディファーマとの間で殺菌消毒薬イソジン(一般名:ポビドンヨード)に関する提携関係を解消し、Meijiが保有するイソジンの製造販売承認をムンディ日本法人に移管すると発表した。これに伴い医療用医薬品だけでなく、グループ会社の明治が販売している一般用医薬品も移管する。一方、ムンディ日本法人は同日、イソジンの医療用医薬品、一般用医薬品ともに塩野義製薬が日本で独占販売することで合意したと発表した。

Meijiとムンディの提携解消はムンディが申し入れた。イソジンの製造販売承認の移管予定日は、医療用医薬品が2016年8月1日、一般用医薬品が同年3月31日――。

ムンディ日本法人の木村昭介社長は、「ムンディの世界的な実績や感染症予防のノウハウに加え、感染症領域において経験豊富な塩野義との販売提携により、日本の感染症対策に更なる貢献ができる」とコメント。塩野義の手代木功社長は、「塩野義には、50年以上にわたり革新的な感染症治療薬の研究開発ならびに販売を行ってきた歴史がある」とし、「イソジンブランド製品の販売提携により、感染症の予防から治療まで一貫した製品を提供することが可能になる」としている。

ムンディと塩野義はこれまでに、持続性がん疼痛治療薬のMSコンチン錠やオキシコンチン錠で提携している。

■Meiji「ポビドンヨード製剤含む消毒剤の製品ラインナップを拡充」 イソジンGE準備も視野

Meijiは1961年に日本で最初のポビドンヨード含有製剤の開発を行い、イソジン液の製造販売承認を取得した。その後も剤形追加するとともに、医療機関に対して50年以上にわたり、手指消毒、創傷や手術野における皮膚・粘膜の消毒、のどの殺菌・消毒――などの感染対策に関する情報提供活動を行ってきた。

同社は今回の移管にあたり、「引き続き医療機関ならびに消費者の皆さまからの感染対策に関する期待に応えるべく、医療用医薬品・OTCにてポビドンヨード製剤を含む消毒剤の製品ラインナップを拡充し、消毒剤事業の一層の強化を図る」とコメントしている。イソジンブランドはムンディに移すが、長年蓄積した豊富な情報や生産ラインをいかして、イソジンのジェネリックを準備している可能性がある。

なお、一般用医薬品については明治が、16年4月1日から、商品名「明治うがい薬」としてポビドンヨード含有製剤を発売する。

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