乳がん治療薬パージェタ 処方医の8割が「処方増やす」 「減らす」は皆無
公開日時 2015/08/31 00:00
「安全性に懸念あり」は1割未満処方きっかけ最多はCLEOPATRA試験結果乳がんの薬物療法は、近年、急速な進歩を遂げ始めている。その背景のひとつが、乳がんでがん細胞の増殖を加速させるタンパク質HER2の存在が明らかになったことであり、これを契機にHER2陽性の乳がんをターゲットにした治療薬が登場した。そのひとつが分子標的薬のトラスツズマブ(製品名:ハーセプチン)である。トラスツズマブの登場は、予後が悪いHER2陽性の転移・再発乳がんで劇的な変化をもたらした。以前は抗がん剤ドセタキセル(先発品名:タキソテール)を用いても無増悪生存期間(PFS)中央値は5か月未満だったが、トラスツズマブ+ドセタキセルにより、PFSは12か月前後まで延長した。そこに登場したのが、トラスツズマブとは別の形でHER2...