積水メディカル 腎疾患検査試薬「ノルディアL-FABP」 約10分で測定 30日に新発売
公開日時 2015/06/30 03:50
積水メディカルは6月29日、尿中のL型脂肪酸結合タンパク(=L-FABP)の測定試薬である「ノルディアL-FABP」を30日に発売すると発表した。L-FABPは日本で新たに開発された腎疾患のバイオマーカー。尿中のL-FABP値は尿細管機能障害の程度を反映するため、糖尿病性腎症などの慢性腎疾患に加え、薬剤性腎障害、敗血症、心臓血管手術時などに起きる急性腎障害での臨床的有用性が報告されている。
ノルディアL-FABPはラテックス凝集比濁法を測定原理とし、病院検査室で広く使用されている各種生化学自動分析装置に適用できる。これまでL-FABP測定は結果報告まで2~3時間以上かかっていたが、ノルディアL-FABPの測定時間は約10分と短い。同社は「院内検査による迅速な結果報告が可能となり、特に急性腎障害の早期診療に役立つ」としている。