アンテリオ 70歳以上の健康意識を調査 処方薬には好印象 市販薬使用に消極的
公開日時 2015/06/12 03:51
ヘルスケアの市場調査が専門のアンテリオは6月11日、70歳以上の高齢者の健康意識調査の結果概要を発表した。それによると、処方薬に対する印象について、最も多かったのが「効果が高い」(43.1%)で、次いで「安全性が高い」(42.9%)、「信頼できる」(34.9%)と、好印象を抱いていることが分かった。
一方、市販薬については、最も多かったのは「なるべく使いたくない」(43.6%)で、次いで「補助的なもの」(40.5%)、「価格が高い」(39.4%)と、使用に消極な姿が浮かんだ。調査では体調がよくない時に59.5%が市販薬などを用いたセルフメディケーションをするとしているものの、効果や安全性に対する認識は低く、良い印象を持って使っているわけではないことが示唆された。
同社は、市販薬について「必ずしもに使用経験に基づくものではなく、漠然とした不安や誤解から生じているところもある」と説明。ただ、「情報収集には受動的で、刷り込まれた体験情報を重視する高齢者の特徴を考えると、このままでは市販薬に対する印象は変わらず、セルフメディケーションの推進には大きな課題であろう」と指摘している。
調査は、100人を対象にした会場面接および1023人を対象にしたインターネットで行われた。