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富士経済 GE市場予測 15年に7557億円、前年比13%増 AGは17年に550億円市場に

公開日時 2015/05/20 03:52

富士経済はこのほど、2015年の国内ジェネリック(以下、GE)市場が7557億円となり、前年見込みと比べて13%増加するとの市場予測をまとめた。このうち経口薬は5377億円(前年見込み比15%増)、経口薬以外の「その他製剤」が2180億円(同9%増)になると予測。経口薬で2ケタ成長する背景には、▽経口薬の扱いが多い調剤薬局でGEが積極的に調剤されている▽14年にARBバルサルタン、カンデサルタンといった大型の経口薬でGEが登場したため――としている。「その他製剤」に含まれている注射薬GEの市場規模は1423億円(同9%増)と予測している。

今回分析したGE市場には、先発品企業との契約に基づき原薬、添加物、製造方法が全く同じジェネリックであるオーソライズドジェネリック(以下、AG)とバイオ後続品(=バイオシミラー)も含まれている。

■バイオ後続品市場 17年に314億円

同社の分析によると、AGが国内で初登場したのは13年で、同年の市場規模は10億円未満だったが、14年見込みで90億円、17年には550億円になると予測している。AGは13年に抗アレルギー薬フェキソフェナジンで上市されて以来、14年にバルサルタン、カンデサルタン、経口抗菌薬レボフロキサシンでAGが登場した。15年は抗血小板薬クロピドグレルにAGが登場する予定で、同社は「(AG市場は)今後もさらなる成長が期待される」としている。

バイオ後続品は14年見込みで78億円、17年には314億円になると予測している。09年に国内初のバイオシミラーが成長ホルモン製剤ソマトロピンで登場して以来、10年にEPO製剤エポエチンアルファ、13年にG-CSF製剤フィルグラスチムにバイオシミラーが登場。14年にはリウマチなどの適応を持つインフリキシマブにバイオシミラーが上市し、今後も抗リウマチ薬や抗がん剤のバイオシミラーの登場が見込まれることから、「市場はさらに拡大する」と分析している。


以下の関連ファイルから、国内GE市場の年次推移などをまとめたファイルをダウンロードできます(5月22日まで無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

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