【World Topics】手術中の失血量測定アプリ
公開日時 2015/03/19 03:50
手術中の出血・失血量をリアルタイムで手軽に、従来よりも正確に推定できる装置がある。米国シリコンバレーにあるGauss Surgical社が開発した”Triton Fluid Management System”である。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
米国FDAの承認も取得している。
http://www.gausssurgical.com/#fda
”Triton Fluid Management System”は手術中に出血を吸い取るスポンジ中に吸収されている血液の量とヘモグロビンの量を推定する装置である。モバイル端末(たとえば iPad)に内蔵されているカメラを用い、カメラの前に掲げられたスポンジの画像から、そのスポンジが吸収している血液およびヘモグロビンの量を推定するという、世界にまだ類を見ないシステムである。
http://gizmodo.com/life-saving-app-knows-how-much-blood-you-lost-just-look-1581969338
あらためて言うまでもなく、手術中の 失血量を把握することはきわめて重要である。それにより、患者に対する輸血の必要の有無を判断でき、また輸血する血液の量も的確にコントロールできる。システムはクラウドベースで、携帯端末(実際には iPad)のカメラ を利用している。
Gauss Surgical社はスタンフォード大学卒の医師、Siddath Satish(Founder & CTO)が2011 年に創業している。