鳥居 4成分配合抗HIV薬2製品の国内独占販売権を獲得
公開日時 2015/03/04 03:50
日本たばこ産業(JT)と鳥居薬品は3月2日、JTがギリアド社から導入して日本で開発している4成分配合の抗HIV薬など2製品について、JTが承認取得後、鳥居が日本で独占的に販売する契約を締結したと発表した。2製品に含む成分Tenofovir alafenamide(TAF)は、既存の抗HIV薬に含まれるテノホビルジソプロキシルフマル酸塩(TDF)の1/10以下の投与量で抗ウイルス効果を示し、TDFの安全性上の懸念である腎臓や骨への影響が軽減されることが期待されるという。
契約締結した2製品の1つは、「エルビテグラビル/コビシスタット/エムトリシタビン/TAF」の配合錠で、既存薬に含まれるTDF300mgをTAF10mgに置き換えたもので、1日1回1錠。現在、JTが承認申請準備中。もう1つは、「エムトリシタビン/TAF」の配合錠。これも既存薬に含まれるTDFをTAFに置き換えたもの。ギリアド社が欧米で15年第2四半期に承認申請を予定しており、承認取得後にJTが日本で承認申請する予定という。