中外 MR1600人体制に 100人減員 多くをメディカルアフェアーズ本部へ異動
公開日時 2015/02/09 03:51
中外製薬は、MRを100人減員して1600人体制にし、減員した多くをメディカルアフェアーズ(MA)本部へ異動させた。臨床研究の推進、学術支援などのメディカル活動を担うMA本部を2014年10月1日に設置した時に実施したもの。MR活動とメディカル活動を分離し、それぞれの活動に専念できるようにすることで、営業生産性の向上とコンプライアンスの強化を狙った。
MRは1600人のうち、オンコロジー担当は500人、ゼネラル担当は100人減の1100人。2014年国内製品売上高(タミフル除く)を約2%増を計画する中での減員となったが、同社は、プロモーションやソリューション提供活動に専念できるようになったことに加え、ITを用いたeプロモーション(e)の活用などで活動を効率化することで、業績に影響は出ないと判断。結果として14年決算では6.2%増と計画を上回った。同社は今期(15年)、エリア戦略やeとMR活動の連携を強化することで営業生産性の向上を図る方針で、同売上高は3.3%増の3609億円を目指す。
MA本部は、メディカル活動戦略の立案・推進のほか、臨床研究の推進、学術支援、コンプライアンスの推進を担う。MA本部に異動した社員は支店にも配置。顧客と近い距離に配置することで柔軟で効率のよい活動にしたい考え。