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ロシュ・14年度通期決算 ゼローダの特許切れなどで前期比1%増

公開日時 2015/02/02 03:50

ロシュは1月29日、2014年度通期業績(14年1~12月)が売上高474億6200万スイスフラン(前期比1%増)、営業利益140億9000万スイスフラン(同14%減)、純利益95億3500万スイスフラン(同16%減)の増収減益になったと発表した。


売上高では医療用医薬品事業、診断事業ともに好調だったが、医療用医薬品事業では、抗がん剤・ゼローダの特許失効によるブロックバスター圏外転落や新規経口薬との競争が激化するペグインターフェロン-α-2a製剤・ベガシスの下落などを、がん領域のアバスチン、ハーセプチン、パージェタ、関節リウマチ治療薬のアクテムラ、14年中にFDAから慢性蕁麻疹の適応追加が承認されたゾレアなどの好調でカバーした。


グループ全体の売上高は同社が今回適応したスイスフランの対ドル年間平均為替レートで算出すると521億5600万ドルとなり、現時点の2014年グループ全体売上高では、同社がファイザーを抜き、ジョンソン&ジョンソン、ノバルティスに次ぐ世界第3位となる。


なお減益は研究開発費や一般管理費の増加が主な要因。14年通期の研究開発費は前期比7%増の98億9500万スイスフラン。


セグメント別の売上高は医療用医薬品事業366億9600万スイスフラン(同1%増)、診断事業107億6600万スイスフラン(同3%増)。


◎アバスチン前期比6%増、ハーセプチン7%増で牽引するも、ゼローダは46%減


主要な医療用医薬品の売上高は抗CD20モノクローナル抗体(抗がん剤)・マブテラ/リツキサン69億スイスフラン(恒常為替レート前期比2%増)、抗VEGFヒト化モノクローナル抗体(抗がん剤)・アバスチン64億1700万スイスフラン(同6%増)、抗HER2ヒト化モノクローナル抗体(抗がん剤)・ハーセプチン62億7500万スイスフラン(同7%増)、加齢黄斑変性症治療薬・ルセンティス17億100万スイスフラン(同2%増)、上皮増殖因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害薬(抗がん剤)・タルセバ12億9200万スイスフラン(同1%減)、ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体・アクテムラ/ロアクテムラ12億2300万スイスフラン(同23%増)、ペグインターフェロン-α-2a製剤・ベガシス10億1500万スイスフラン(同20%減)、ゾレア9億7500万スイスフラン(同25%増)、抗インフルエンザウイルス薬・タミフル9億5900万ドル(同54%増)、抗HER2ヒト化モノクローナル抗体・パージェタ9億1800万スイスフラン(同189%増)。


パージェタが14年通期で初めてブロックバスター入りした一方で、抗がん剤・ゼローダは前期比46%減の7億7600万スイスフランとなり、ブロックバスター圏外となった。

 


 

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