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沢井製薬・澤井社長 AGにはOD錠など患者の使いやすさで対抗

公開日時 2014/12/10 03:51

沢井製薬の澤井光郎社長(写真左)は12月9日、都内で開いた同社記者懇談会で、オーソライズド・ジェネリック(AG)の登場に触れ「AGに対抗しうるには付加価値製剤の上市が必要」述べ、OD錠など患者の使いやすさを訴求することで対抗できるとの考えを強調した。同社GEには先発品にはない、水なしでのめるOD錠による服用のしやすさ、製剤表面への薬剤名の印字による他剤との識別のしやすさを狙った製品を既に販売している。

常務執行役員の岩佐孝営業本部長(写真右下)は、自社調査結果から、患者への説明がしやすいという点で薬剤師の45.8%がAGを使いたいという意向を示したが、患者、医師はAGでもジェネリック(GE)でも「どちらでもよい」とする者が3割強、GEを使用したい者が4割前後いたことを説明。「AGは脅威ではあるが、もろ手を挙げて降伏というものでもない。患者さん・医療関係者が良いなというものを作れば、受け入れられる」と自信を見せた。

DPC病院営業 GE使用率引き上げをサポート

また岩佐氏は、GE数量シェア60%を上限とする「後発医薬品指数」という使用インセンティブが導入されたDPC病院への営業活動に触れ、上限未達施設は上限目標を目指し、上限に達した施設はさらに70%、80%を目指すだろうとの見方を示し、施設の状況に応じて、どう切り替えればよいかなどのサポートをする活動をしていくとした。同様の活動は保険薬局の「後発医薬品調剤体制加算」も取得でも行っている。

バイオシミラーは販売提携で

岩佐氏は、バイオシミラーに今後の取り扱いについて記者の質問に答え、自社で開発はせず、他社と提携し販売する方針で臨むことを明らかにした。11月28日に発売されたサンドのG-CSF製剤フィルグラスチムを沢井は共同販売する。岩佐氏は、同剤で実績を積み上げて、今後他社からも販売を任せてもらえるようにしたいとした。

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