英GSK 北米、欧州での長期収載品事業売却を断念
公開日時 2014/12/08 03:50
英・グラクソ・スミスクライン(GSK)は12月4日、北米、欧州市場での長期収載品事業の売却を撤回するとのステートメントを発表した。同社は、第二四半期の業績を踏まえ、売却を模索してきたが、「すべての買収提案を検証した結果、シェアホルダーの価値を最大化するとの観点から、売却先の模索を継続することを辞めた」とコメントしている。なお、第二四半期の売上は16%の減収を示しており、通期の業績も下方修正していた。
長期収載品事業には、抗うつ剤・パキシル(一般名:パロキセチン)、偏頭痛治療薬・イミトレックス(一般名:スマトリプタン)、消化性潰瘍治療薬・ザンタック(一般名:ラニチジン)、制吐剤・ゾフラン(一般名:オンランセトロン)などが含まれていた。事業の売上高は、16億ドルだが、減少傾向を示している。
ロイター通信によると、関係筋は、米プライベートエクイティ(PE)大手のアポロ・グローバル・マネジメント、製薬企業では、ルンドベック、KKRなどが30億ドル以上の値をつけ、年末までに取引を終結させるとみていたとしている。