2型糖尿病患者 服薬遵守は4人に1人 外出時の持ち忘れなどから
公開日時 2014/11/26 03:50
日本イーライリリーはこのほど、2型糖尿病患者の実態調査結果をまとめ、飲み忘れなどのない服薬アドヒアランスが良好な患者が全体の24.5%にとどまったことを明らかにした。経口薬の服用や使用回数を守れない理由としては、「外出時に持っていくのを忘れる」が61.7%で最も多く、「食事の時間が不規則になりがち」22.4%、「生活リズムが不規則になりがち」16.6%―が挙がった。
調査は2型糖尿病患者408人および糖尿病患者の診療にあたる医師348人を対象とし、2014年10月23日から29日に実施した。インターネット調査。対象患者の治療状況は経口薬のみが353人、経口薬と注射薬を使用している患者が55人だった。
2型糖尿病患者に対して、服薬/使用回数の遵守状況を聞いたところ、「(守れないことが)ごくたまにある」が50.0%で半数を占めた。次いで「(守れないことが)まったくない」が24.5%、「(同)たまにある」(19.6%)、「(同)しばしばある」(5.6%)と続いた。「たまにある」と「しばしばある」を合わせると約25%で、患者の4人に1人が服薬アドヒアランスを保ちにくい状況にあることがわかった。
調査では、治療と生活の両立が難しい点など、診療上の要望や不満を医師に伝えているについても聞いた。その結果、医師に伝えることが「十分にできている」、「多少はできている」と答えた患者は25.8%にとどまった。一方、医師にも同様の点について尋ねたところ、53.1%が「(十分にまたは多少は)患者に確認している」と回答しており、患者と医師の間に意識のギャップがある状況が示唆された。