GSKと大日本住友 抗うつ薬パキシルCR錠のコ・プロ 年内で終了
公開日時 2014/10/21 03:50
グラクソ・スミスクライン(GSK)と大日本住友製薬は10月20日、抗うつ薬パキシルCR錠(一般名:パロキセチン塩酸塩水和物)のコ・プロモーションを12月末日で終了することで合意したと発表した。同剤は2012年1月に承認され、コ・プロは同年4月から行ってきたが、今回の終了の理由についてGSKは承認後の速やかな情報提供という目的が達成され、大日本住友としては目的のCNS(中枢神経)領域の強化が達成できたためだとしている。15年1月以降はGSKが単独でプロモーションを行う。
パキシル錠はSSRIで、GSKが2000年11月に発売し、主力品だったが、12年6月にはジェネリック(GE)が参入した。CR錠は有効成分の放出制御技術により血中薬物濃度を緩やかにし、有害事象の発現を抑えることを期待し、12年6月に発売され、両社でコ・プロを展開。GSKは、GEが登場したパキシルの普通錠から、CR錠に軸足を移してきた。
大日本住友は、中枢神経領域の強化の一環で取り組んできたが、今後は統合失調症薬ロナセン、パーキンソン病治療薬トレリーフなどに注力するとしている。抗うつ薬の主流であるSSRIは持っておらず、今後も扱う予定はないとしている。