ノバルティスとマルホ 申請中の乾癬治療薬セクキヌマブでコ・プロ契約
公開日時 2014/07/17 03:51
ノバルティスファーマとマルホは7月16日、ノバルティスが13年12月に乾癬の治療薬として承認申請したヒト型抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体セクキヌマブ(遺伝子組換え)について、日本で販売提携する契約を締結したと発表した。承認取得後、両社でコ・プロモーションを行う。皮膚科領域に特化するマルホと組むことで皮膚科専門医への浸透を図れ、マルホにとっても注力する乾癬治療において治療提案の幅が広がると判断した。
同剤は、乾癬発症において中心的な役割を果たすと考えられている炎症性サイトカインであるインターロイキン-17A(IL-17A)の活性を抑え、皮膚および関節の炎症を抑制すると考えらている。承認されれば、日本で初めてIL-17Aをターゲットとした薬剤となる。
既存療法(外用療法、光線療法、または全身療法)で十分な効果が得られない場合があり、中等症から重症の尋常性乾癬患者の4~5割は現在の治療に満足していないといわれ、そのような患者の新たな治療選択肢として同剤をノバルティスは位置づけている。
今回の契約により、製造販売はノバルティス、販売はマルホが行う。