陽進堂 バイオシミラー開発でルピンと合弁 生物製剤エタネルセプトから
公開日時 2014/04/25 03:51
陽進堂は4月23日、バイオ後続品(バイオシミラー)の開発、製造販売を行うためインドのルピン社と合弁会社を設立することで契約を締結したと発表した。ルピンから生物製剤で関節リウマチに用いるエンブレル(一般名:エタネルセプト、ファイザーと武田薬品がコ・プロ)のバイオシミラーを導入し、合弁会社で開発、数年後に日本での発売を目指す。
新社は「YLバイオロジクス株式会社」(東京都中央区)で、資本金の3億円は陽進堂が55%、ルピンが45%持ち、近く発足する。取締役は両社から3名ずつ6名を充て、陽進堂社長の下村健三氏が社長に就く。他の製品の取り扱いは未定という。
成長著しいバイオ薬の特許切れが控え、バイオシミラー市場の拡大が見込まれることから、商機を見出したもの。しかし、バイオシミラーの開発は高コストで特殊な製造ノウハウが必要なことから両社で協力することになったとみられる。製造体制、販売形態は未定で今後検討する。
ルピンはインドで売上3位。日本では共和薬品、アイロム製薬を子会社に収め、事業を展開している。