久光製薬、貼付型パーキンソン病治療薬のフェーズ2で効果確認 年度内にもフェーズ3へ
公開日時 2014/02/07 03:50
久光製薬は2月5日、貼付型のパーキンソン病治療薬「HP-3000」(一般名:ロピニロール塩酸塩)の国内フェーズ2で、有効性の主要評価項目を達成したと発表した。本試験は、レボドパを併用するパーキンソン患者を対象とした試験。主要評価項目は開示していないが、同剤投与群ではプラセボ群と比較して、統計学的有意差をもって改善が確認された。また、開発上大きな問題となるような副作用は認められなかったという。同社は14年度内にもフェーズ3を開始する。
HP-3000は、非麦角系ドパミンD2受容体作動薬であるロピニロールが有効成分の貼付剤。ドパミン受容体に直接作用することにより、パーキンソン病の症状である筋肉のこわばりや手足のふるえなどを改善する。同社が得意とする経皮吸収システムを用いることで安定した血中濃度の維持による効果の持続を期待する。1日1回の貼り付け。
同剤については13年9月より、中等度~重度の特発性レストレスレッグス症候群を対象としたフェーズ2が進行中である。
なお、ドパミンD2受容体作動薬の貼付剤は、13年2月に大塚製薬よりニュープロパッチが発売されている。