乳がん 分子標的治療薬の処方影響力高く
公開日時 2013/12/27 00:00
がん領域の中でも治療が著しく進歩しているのが乳がんである。従来の治療は手術を主体にそれを円滑に進めるための術前化学療法、あるいは再発を防ぐための術後化学療法や放射線療法がおこなわれるのが通常だった。しかし、新薬の登場や放射線療法の進歩、乳がん発生に関与するホルモンであるエストロゲン、プロゲステロンの受容体レベルによる病態の違い、さらに乳がん患者のがん細胞ではHER2受容体と呼ばれるタンパク質が過剰発現していることなどが解明され、これらに対応した個別化治療は他の固形がんなどと比べても進んでいる。そこで今回は新薬を中心とする乳がん治療薬の処方影響力を検討するが、取り上げる薬剤は分子標的薬のタイケルブ、アバスチン、ハーセプチン、パージェタ、抗ホルモン剤のフェソロデックス、アリミデックス、抗がん剤の...