骨粗鬆症患者の7割強 治療薬の長期服用に不安感 保健所の講習会後アンケートで
公開日時 2013/10/25 03:51
日本イーライリリーが、地域の保健所と共同で一般の人を対象に行っている骨粗鬆症の予防や治療についての講習会後のアンケートで治療薬の服用で心配なことを尋ねたところ(複数回答)、「長期に服用して安全か」を挙げた人は75.9%に上った。同社は、講習会に参加するような骨粗鬆症への意識が高い人でも長期服用の安全性に不安感があるとして、「安心して長期服用が可能な薬剤の提供の重要性が示唆される」としている。
この講習会は、同社と地域の保健所が共同で13年4月からスタートし、9月までに開催した11カ所での講習会参加者644人を対象に行われた。500人(女性455人、77%が60代以上)から回答を得た。
その中で治療薬の不安については、長期服用の安全性が7割強と圧倒的に多く、次いで「骨折を予防できるのか」(26.9%)、「薬や病院の費用」(19.1%)だった。「服薬を続けられるか」は6.9%だった。
講習会の参加で「初めて知ったこと」については、「治療を中止すると骨密度は再び低下する」が最も多く28.8%、次いで「骨折予防には早めの薬による治療が効果的」(25.3%)、「ずっと続く慢性疾患である」(22.5%)だった。
骨粗鬆症の情報源として最も多い順に「病院(医師などに聞く)」(48.4%)、「自治体(保健センターなど)」(33.0%)、「テレビ」(24.6%)--だった。
同社は、共同講習会を14年3月まで全国50カ所での実施を予定している。