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基礎インスリンに望む作用持続時間 24時間が8割超 メドピア調査

公開日時 2013/07/25 05:00

 医師専用のインターネットサイトを運営するメドピアは、医師が理想的と考える基礎インスリン製剤の作用持続時間について調査した。1850人の回答のうち、「約24時間」との回答が84.4%を占めたが、「42時間以上持続」や「約17.5時間」を挙げる回答も一定数あり、その背景として、腎機能障害や高齢者など、患者背景を考慮した薬剤選択を望んでいることがわかった。

 

「約24時間」と回答した医師のコメントを見ると、「コンプライアンスと遷延性のバランスから24時間が理想的」(消化器内科)、「決まった時間にインスリンを投与する意味でも24時間がいい」(一般内科)など、患者の生活リズムに配慮しているものが多かった。一方で、「24時間安定した効きを求めるが、それ以上長いと効きすぎの低血糖や接種のタイミングなどが気になる」(産業医)と24時間以上の長時間作用を低血糖と結び付けて考える医師もいた。

 

その他、「42時間以上持続」が9.3%、「約17.5時間」が6.3%となり、それらを選択した医師のコメントからは、患者背景を考慮した薬剤選択を望んでいる意向が伺えた。具体的には、「42時間以上持続」と回答した腎臓内科医は「外来の透析患者さんに認知症が増えてきた。来院時のみの注射で済むなら治療効果が上がると思う」と説明し、「約17.5時間」とした精神科医は「腎機能悪化例・高齢者の排出遷延による低血糖のリスクを考えるとこのくらいの時間がベスト」としている。

 

なお、基礎インスリンについては、この2月にトレシーバ(成分名:インスリンデグルデク)が発売され、3剤が使用できるようになった。添付文書上での作用時間は、レベミル(インスリンデテミル)が14~24時間(作用消失時間)、ランタス(インスリングラルギン)は24時間、トレシーバが42時間超とある。調査は、同社サイト内で13年6月21日から27日まで実施された。
 

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