アステラス 免疫抑制薬プログラフ 多発性筋炎・皮膚筋炎合併の間質性肺炎の適応取得
公開日時 2013/06/18 05:02
アステラス製薬は6月14日、免疫抑制薬プログラフ(一般名:タクロリムス水和物)について、「多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎」の追加適応症を取得したと発表した。厚労省の特定疾患治療研究の対象になっている難病のひとつで、患者数が1万人前後と推定されている。同社は、「既存の治療薬では十分な効果が得られない患者さんのために、新たな治療選択肢を提供できるものと期待している」とコメントしている。
この適応症に関する臨床試験は、厚生労働科学研究費補助金による治験推進研究事業の一環として採択された医師主導治験として07年8月から実施され、同治験の結果に基づいて12年9月に承認申請を行った。
プログラフは同社が創製した免疫抑制薬で、臓器移植後の拒絶反応の抑制などの適応症で99の国・地域で発売されている。日本では、移植以外に重症筋無力症、関節リウマチ、ループス腎炎、潰瘍性大腸炎の適応症をもつ。