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アステラス製薬と安川電機 細胞医療製品の製造プラットフォームの開発・提供を行う合弁会社設立

公開日時 2025/03/07 04:51
アステラス製薬と安川電機は3月6日、細胞医療製品の製造プラットフォームの開発や、スタートアップ企業やアカデミアにプラットフォームの提供を行う合弁会社を設立する契約を締結したと発表した。合弁会社の設立予定日は2025年9月。合弁会社では、アステラス製薬の細胞医療の研究開発や製造に関する知見と、安川電機の子会社ロボティック・バイオロジー・インスティテュート社が開発した汎用ヒト型ロボット「まほろ」を活用し、細胞医療製品の製造プラットフォームの開発および提供を行う。合弁会社の設立は規制当局の承認など諸条件の充足を前提とする。

合弁会社の出資比率はアステラス製薬が60%、安川電機が40%。資本金は資本準備金を含め45億円。事業内容は、(1)「まほろ」により精度・再現性の高い製造プロセスを検討し、デジタル化した製造プロセスをAIにより最適化、(2)最適化された製造プロセスに関するデジタル情報を、各国のGMP基準に適合する「まほろ」へ正確に技術移管し、細胞医療製品の製造を実現するプラットフォームを開発、(3)ビジネスパートナーであるアカデミアやスタートアップ企業が保有する細胞医療製品候補の製造プロセスの開発および各国のGMP基準に適合した治験薬の製造――となる。

製薬業界における細胞医療の事業化において、細胞の製造には複雑な作業プロセスが必要で、製造の正確性・再現性に課題がある。製造施設への技術移管でも、専門技術を引き継ぐ必要性や時間・コストがかかることが大きな障壁となっている。両社は24年5月に締結した覚書に基づき、両社の強みを活かして、これらの課題解決を加速するため、合弁会社設立に向けた協議を進めていた。

アステラス製薬は、「最先端技術とアステラス製薬の細胞医療における専門性を融合し、治療選択肢がない、または限られている患者さんのために革新的な細胞医療の実用化を目指す」とコメント。安川電機は、「まほろ」の提供を通じて、これまでがんゲノム診断前工程、iPS細胞培養、PCR検査等医療検査工程などの自動化ソリューションを提供してきたとした上で、「合弁会社の設立を通じて、既存のライフサイエンス分野に留まらず細胞医療領域におけるロボットの活用事例の拡大を目指す」としている。
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