北里第一三共ワクチン 不活化ポリオ含む四種混合ワクチンを承認申請
公開日時 2013/02/21 04:02
第一三共とサノフィパスツールは2月20日、第一三共の国内グループ会社の北里第一三共ワクチンが百日せき、ジフテリア、破傷風、急性灰白髄炎(ポリオ)を予防する四種混合ワクチンを同日付で承認申請したと発表した。同ワクチンは北里第一三共ワクチンの沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン(DPTワクチン)とサノフィパスツールの不活化ポリオワクチン(ソークワクチン)をプレフィルドシリンジに充填したもの。
四種混合ワクチンは昨秋から定期接種の対象となっており、現在、▽阪大微研会が製造して田辺三菱製薬が販売しているテトラビック皮下注シリンジ▽化血研が製造してアステラス製薬が販売するクアトロバック皮下注シリンジ――の2剤が12年10月から販売されている。
既存2剤はポリオ予防にセービン株が用いられているが、北里第一三共が申請したものはソークワクチンが使われていることが特徴のひとつ。ソークワクチンは世界標準の不活化ポリオワクチンで、30年ほど前からこれまでに、日本を含む世界87か国で承認されている。