テバ・12年通期業績 GE事業好調で増収 地域別売上は米国が19%増
公開日時 2013/02/13 04:00
テバ・ファーマシューティカルズ・インダストリーが2月7日に発表した2012年通期業績は、売上高203億1700万ドル(前年比11%増)、営業利益22億500万ドル(同29%減)、純利益19億1000万ドル(同31%減)の増収減益になった。ジェネリックをはじめとする各種事業がいずれも好調で大幅増収を達成したが、過去に買収したテラメックスやセファロンのリストラ関連費用がかさみ、利益面では減益となった。一方で、大幅な増収により、2012年通期売上高で同社はブリストル・マイヤーズ スクイブを超える規模となった。
セグメント別ではジェネリック事業103億8500万ドル(同2%増)、スペシャリティ事業81億5000万ドル(同26%増)、OTC事業9億3600万ドル(同10%増)、その他の事業8億4600万ドル(同1%減)。ジェネリック事業に含まれている原薬事業は7億9600万ドル(同7%増)。
一方、2011年のセファロン社買収により、いくつかの新薬を得たことで、同社の全売上高に占めるスペシャリティ事業の売上高は、2011年通期の35%から2012年通期では40%に上昇。これに伴い、中核のジェネリック事業の売上高の全売上高に占める割合は2011年通期の56%から、2012年通期は51%へと下落し、両事業の売上高の差は縮まりつつある。
地域別売上高はアメリカ104億3800万ドル(同19%増)、ヨーロッパ56億7300万ドル(同8%増)、その他各国合計42億600万ドル(同9%増)
スペシャリティ事業の製品別売上高は、多発性硬化症治療薬・コパキソン39億9600万ドル(同12%増)、慢性リンパ性白血病・トレンダ6億800万ドル(同364%増)、精神神経用薬・プロビジル4億1700万ドル(同19%増)、気管支喘息治療薬(β2受容体刺激薬)・プロエア4億600万ドル(同7%減)、睡眠障害治療薬・ヌビジル(同303%増)、パーキンソン病治療薬・アジレクト3億3000万ドル(同14%増)、吸入ステロイド喘息治療薬・キュバール2億9700万ドル(同3%減)。