大塚 インドで輸液事業参入へ
公開日時 2012/12/10 04:01
大塚ホールティングス(HD)は12月7日、インドで輸液事業に参入すると発表した。インドの製薬会社クラリス・ライフサイエンシズが新設する輸液事業会社に、大塚製薬工場と三井物産と共同で資本参加し、13年後半に新社を発足させ、製造・販売を開始する予定。インドの医薬品市場は143億ドル(IMSヘルス)で、16年までに年平均15%前後の成長が見込まれており(同)、人口億単位で形成する中間層の所得向上、医療機関の拡充などによる医療需要の増加を取り込むのが狙いだ。
新社(グジャラート州、バラット・シャーCEO)はクラリス社が輸液事業を譲渡する形で設立される。それに伴い大塚製薬工場と三井物産は、新社が実施する約160億円の第三者割当増資を引き受ける。株式保有比率は、大塚製薬工場が60%、三井物産とクラリスが20%ずつとなる。
大塚製薬工場と三井物産は、新社を通じ「インド及び新興国市場において輸液需要への対応を加速し、クラリス社が既に事業展開しているその他世界52カ国において基礎輸液及び栄養輸液関連事業を展開していく」としており、新興国への事業拡大の足場とする考えだ。