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帝人とアクセリード 創薬研究の合弁会社 24年4月設立で最終契約締結 両社が全株式所有

公開日時 2023/07/04 04:50
帝人とアクセリードは7月3日、創薬研究に関する両社出資の合弁会社を2024年4月1日に設立する最終契約を締結したと発表した。合弁会社は、帝人49%、アクセリード51%の割合で出資し、両社が全株式を所有する。事業内容は、創薬ターゲットの選別から新薬候補化合物の取得、それらに関連した創薬研究活動の支援となる。帝人グループとアクセリードが保有する創薬に関するノウハウや知見、技術や資産に基づく強固な基盤を強みとして、国内外の創薬プレイヤーからの需要を取り込み、創薬の総合支援サービス企業としての成長を図る。

帝人とアクセリードは今年2月、帝人連結子会社である帝人ファーマの創薬研究機能を中核的な経営資源とした合弁会社を設立することで基本合意したと発表(記事はこちら。両社は合弁会社設立に向けた協議を進め、出資比率などを含む最終契約を6月30日付で締結した。

帝人とアクセリードは最終契約に基づき、今後速やかに準備会社を設立した後、吸収分割のスキームを用いて、帝人ファーマの技術、施設・設備、人員など創薬研究に関する機能の一部を中核的な経営資源として統合または活用できるようにする。合弁会社の社名、資本金、代表取締役を含む執行体制などは今後、両社の協議で決定する。吸収分割の効力発生日は24年4月1日とし、この日から合弁会社の事業を開始する。

今回の合弁会社設立により、帝人及び帝人ファーマは、医薬研究における実験科学的研究(ウエット研究)機能を外部化することで新薬開発の効率化や迅速化を図り、革新的な医薬品の創出を目指す。また、これまで欧米の大手製薬企業などに研究成果を早期導出してきた能力や知見を活かし、研究開発機能が独自に収益を生み出しつつ、創薬研究の水平分業化という業界の需要にも応えることができる、製薬企業としての新たなビジネスモデルの確立も図るとしている。

アクセリードは、今回の取り組みを通じて創薬プラットフォーム事業基盤のさらなる強化・拡充を図ることで、今後国内外でより高まることが見込まれる製薬企業やバイオベンチャーなどの創薬研究支援に対するニーズに応えていく考え。アクセリードは持株会社として、17年7月に武田薬品の創薬プラットフォーム事業を継承して事業を開始した国内初の創薬ソリューションプロバイダーであるAxcelead Drug Discovery Partners社(Axcelead DDP)を傘下に持つ。Axcelead DDPは、創薬に必要なほぼ全ての機能を有し、創薬ターゲットの探索から医薬品候補化合物の最適化、臨床開発への橋渡しプロセスまでの非臨床創薬研究サービスをワンストップで提供している。
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