ファイザー サンドのリピトールGE結晶特許訴訟 知財高裁が「特許有効」との審決取消し
公開日時 2012/12/06 04:01
ファイザーは12月5日、高コレステロール血症治療薬リピトール(一般名:アトルバスタチンカルシウム水和物)の結晶特許をめぐるサンドとの係争で、知的財産高等裁判所が同日付で、同特許が有効とする2011年11月の特許庁の審決を取り消す判決を下した、と発表した。ファイザーは「判決の内容を精査し、最高裁判所に上告するか否か検討を進めている」とコメントしている。
サンドが製造販売承認を取得し、販売しているリピトールのジェネリックが、結晶特許を侵害しているとして争っている。サンドから無効審判が請求され、11年11月22日に特許庁から特許が有効である旨の審決が下されたが、サンドはこれを不服として、11年12月28日にこの審決の取り消しを求める訴訟を知財高裁に提起していた。
ファイザーは、「今後も特許権に対して侵害がないよう注意を促していくとともに、特許侵害やその恐れが生じた場合には、訴訟提起を含め適切な法的手段を講じていく」としている。