医薬分業の進展による流通環境の変化 医薬分業、一般名処方で高まる調剤薬局へのアプローチ
公開日時 2012/10/30 00:00
中小企業診断士平田雄一郎医薬分業の進展は、医薬品流通に大きな環境変化をもたらしてきた。それは、保険薬局(調剤薬局)という大きな市場の形成だ。保険薬局の形成は、医薬品流通の市場構造への影響と同時に、医薬品卸(MS)の役割についても様々な課題をもたらしたといえる。医薬分業の進展は、全国一律ではなく、都道府県ごとに格差があるが、完全分業の姿に近い都道府県もある。MRの皆さんも、保険薬局(調剤薬局)への関わりの重要性は、十分に実感されていることだろう。特に、日々の医薬品の販売促進や一般名処方の普及などは、まさに保険薬局(調剤薬局)への関わり方として直面する問題だ。MSの実際の販売実績を示す販売先別シェアを見ると、保険薬局は市場全体の50%以上のシェアを占める(図1)。これほど、大きなシェアを持つ販売...