杏林製薬 外用抗真菌薬ペキロンクリームの資産譲渡 ガルデルマに
公開日時 2012/10/10 04:00
キョーリン製薬ホールディングスとガルデルマは10月9日、キョーリン子会社の杏林製薬が保有する医療用外用抗真菌薬ペキロンクリーム0.5%(一般名:アモロルフィン塩酸塩)について、同剤の製造販売承認や商標権などをガルデルマに移管する資産譲渡契約を締結したと発表した。譲渡予定日は2013年2月1日。同契約による金銭面の条件は非開示。
同剤は杏林が1993年に製造販売承認を取得し、94年から自社販売を始めた。その後、02年にガルデルマとの間で販売移管契約を締結し、杏林がガルデルマに同剤を供給していた。なお、杏林は佐藤製薬にも製品供給して併行販売されているが、13年2月以降は、佐藤はガルデルマから製品供給を受けて販売を継続する。
杏林は呼吸器科・耳鼻科・泌尿器科にリソースを重点配分する戦略を掲げており、同剤の譲渡は、その一環となる。一方、ガルデルマは皮膚科領域に特化した製薬企業で、海外ではペキロンクリームと同じ有効成分を含有した医薬品の生産・販売を行っており、「今回の資産移転により医療用外用抗真菌薬の市場におけるポジションを確立できる」としている。