化血研とGSK 細胞培養新型インフルワクチンのP3開始 今年度中に申請予定
公開日時 2012/09/18 04:00
化学及血清療法研究所は9月14日、グラクソ・スミスクライン及びベルギーのGSKワクチン(GSKワクチン部門の本体)と共同開発中の細胞培養新型インフルエンザワクチンのフェーズ3試験を8月に開始したと発表した。国内の健康成人を対象に同剤を接種した際の免疫原生や安全性を評価する。化血研とGSKグループは2012年度中の申請を目指す。
厚生労働省は「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業」として、パンデミック発生時に生産期間の短縮が期待できる細胞培養法による新型インフルワクチンを、日本国内で生産・供給できる体制の構築を主導している。同事業は13年度の実用化を目指している。
化血研は同事業に貢献するため、GSKと共同で、▽フランスのVivalis社からランセンスを受けているEB66細胞▽化血研とGSKが所有する細胞培養技術▽GSKのアジュバント技術――を統合して、細胞培養新型インフルワクチンの開発、国内生産・供給体制の早期構築に取り組んでいる。