小野 肝細胞がん治療用ワクチン臨床開発へ
公開日時 2012/07/04 04:02
小野薬品は7月2日、オンコセラピー・サイエンスから導入した肝細胞がん治療用ペプチドワクチン「ONO-7268MX1」のフェーズ1治験届を提出したと発表した。標準療法に対して十分な効果がないなどの患者を対象にするもので、投与した際の安全性、免疫反応を検討するもの。
肝細胞がんは、日本において原発性肝がんの90%以上を占め、年間約3万人が死亡するという。肝切除、ラジオ波焼灼療法や経皮的エタノール注入療法などの手術療法に加えて化学療法や放射線療法が行われているが、依然予後不良。ONO-7268MX1は、肝細胞がんに特異的な細胞傷害性T細胞を誘導することにより、抗腫瘍効果を発揮するという。