小野・11年度決算 DPP-4阻害薬グラクティブが売上279億円 12年度は330億円へ
公開日時 2012/05/10 04:01
小野薬品は5月9日、2012年3月期(11年度)の決算を発表した。主力品の糖尿病治療薬グラクティブや抗がん剤投与に伴う悪心・嘔吐治療剤イメンド、骨粗鬆症治療薬リカルボンなどが順調に推移し、売上は前期比7.8%増の1458億円となった。
12年度は、主力品の順調な伸長が見込まれ、売上は0.3%増を見込む。一方、後発品の普及や、アレルギー性鼻炎治療薬オノンカプセルやオノンドライシロップを初めとする長期収載品全般の薬価引き下げによるマイナス影響や、原価率の高い新製品(導入品)の売上比率上昇による売上原価の増加、研究開発費の増加(前期比3.9%増を見込む)などで営業利益は13.7%減となる見通し。
【連結業績(前年同期比)12年度通期予想(前年同期比)】
売上高1457億7800万円(7.8%増)1462億円(0.3%増)
営業利益379億400万円(7.7%増)327億円(13.7%減)
経常利益404億5400万円(7.8%増)341億円(15.7%減)
純利益243億6000万円(0.6%増)230億円(5.6%減)
【11年度売上高(10年度実績)12年度通期予想、億円】
オパルモン錠395(401)355
グラクティブ錠279(111)330
オノンカプセル191(215)165
キネダック錠112(132)90
フオイパン錠102(110)85
オノンドライシロップ76(85)75
ステーブラ錠61(58)70
注射用エラスポール44(50)40
注射用オノアクト33(36)36
イメンド/プロイメンド67(47)75
リカルボン錠35(20)80
リバスタッチパッチ12(-)38