iPadへの営業資料ダウンロード クラウドで提供 製薬企業が簡易かつ廉価に導入可能に
公開日時 2012/04/25 04:01
日立ソリューションズ(東京都品川区、林雅博社長)とインタラクティブソリューションズ(東京都文京区、関根潔代表取締役)は4月24日、MRが最新の営業資料やFAQなどをiPadにダウンロードできる仕組みを、製薬企業が簡易かつ廉価に導入できる新サービスを5月7日から始めると発表した。
これは、インタラクティブソリューションズが手掛けるiPadへの各種資料ダウンロードシステムを、日立ソリューションズのクラウドサービスで使えるようにするもの。サーバーやアプリケーションが用意され、テスト運用もほぼ不要のため、初期導入費用が安く済み、手っ取り早く導入できることになる。
インタラクティブソリューションズが2011年3月から始めたMR向けのiPadへの各種資料ダウンロードシステム「Interactive-Pro」では、MRが外出先などで、社内イントラやデータベースにある最新の営業資料やFAQ、文献情報などを簡単にダウンロードできる。異なるファイル形式の資料でも必要な分だけ取り出して一連のコンテンツにまとめられ、MRは効率的にインパクトのあるプレゼンテーションが可能になる。また、医療従事者へのアンケートも可能で、収集した結果をすぐに本社に送信でき、いち早くマーケティング戦略に活用できる。セキュリティについても、仮にiPadからデータが漏洩しても閲覧できない工夫が施されている。「Interactive-Pro」は現在、数社の製薬企業に導入されている。
日立ソリューションズとの新サービスは、「Interactive-Proサービス」と呼称する。この機能は「Interactive-Pro」とほぼ一緒だが、さらには医師との面会などMRの活動状況をログとして簡単にアウトプットでき、リアルタイムで社内と情報共有できるようにした。「MRの業務効率を向上できる」(日立ソリューションズ)としている。