製薬企業イメージ調査 総合評価やMRの評価で武田薬品がトップに
公開日時 2012/03/14 04:00
コンサルティング会社のインターナショナル・アライアンスがこのほど発表した企業イメージの調査結果「日本における最も賞賛される製薬企業」によると、総合評価(調査7項目平均)で武田薬品がトップとなった。同社は調査開始時点から13年連続で首位の座を維持している。「MRの質」でも最も評価が高く、過去6年間トップの座をキープしたほか、「経営の質」「開発の質」を含め3項目で最も高い評価を得ていた。
調査は内資系および外資系の製薬企業30社を対象に、製薬企業、医薬品卸の経営者や社員、その他薬品業界に関連した業界を周知している人に調査票を発送し、回答を求めた。「MRの質」や「経営の質」「製品の質」「潜在的成長性」「新薬創造能力」「開発の質」「将来の利益性」の7項目について調べ、それらの平均値を「総合評価」とした。実施時期は昨年11月~12月。
総合評価で上位5社にランクインしたのは、トップの武田薬品(3.9P=ポイント)に続き、中外製薬(3.8P)、ノバルティス(3.8P)、GSK(3.8P)の3社が僅差で2位に並んだ。5位はエーザイ(3.7P)と、昨年調査で6位だったアステラス製薬(3.7P)が入った。
また、「MRの質」では、トップの武田薬品(4.4P)が断トツの1位。2位以下は、アステラス製薬(4.0P)、エーザイ(4.0P)、第一三共(3.9P)、中外製薬(3.7P)で、トップ5の企業とその順位は昨年と同じだった。内資企業が上位を占める傾向は過去6年をみても変わっていないという。
一方、「製品の質」では昨年1位の武田薬品(3.9P)が中外製薬(4.0P)に抜かれ2位となった。同じく2位にノバルティス(3.9P)、GSK(3.9P)、5位がアステラス製薬(3.8P)、MSD(3.8P)だった。昨年3位だったエーザイは、今回調査では7位(3.7P)に後退した。
「新薬創造能力」はトップがノバルティス(4.0P)、GSK(4.0P)に次いで、中外製薬(3.8P)、武田薬品(3.8P)、MSD(3.8P)の順で、5社中4社が外資。トップ10をみても、外資が7社を占め、その一方で協和発酵キリン(3.5P)が9位にランクインした。
「将来の利益性」では、中外製薬(3.8P)がトップの座を維持し、ノバルティス(3.7P)、GSK(3.7P)、武田薬品(3.7P)の順。今回調査ではファイザー(3.5P)がトップ6入りした。