副作用の副作用
公開日時 2011/12/12 04:00
米国厚労省の調査によれば、アメリカでは毎年およそ4,500万人が服薬にともなう副作用で医師を受診、時に救急外来に搬送されている。この数字は肺炎や扁桃腺炎での受診数よりも圧倒的に多い。別の調査によれば医薬品の著しい副作用にともなう入院患者の事故は毎年200万症例以上で、これら投薬に起因する事故死は入院患者の死亡原因の第4位であるという。(医療ジャーナリスト西村由美子)だが、実はこんな数値は氷山の一角ニすぎないと「処方薬のリスク(TheRiskofPrescriptionDrugs)」の著者Dr,DonaldLightは語る。医薬品に副作用はつきものと言われ、眠気、不眠、筋肉痛、軽度のうつ症状等は「よくある“軽い”副作用」と考えられているが、実際には眠気やめまいが転倒事故や交通事故を引き起こし、...