日東電工とマルホ 小児の水いぼ治療の痛みを軽く 貼付用局所麻酔薬で追加申請
公開日時 2011/10/28 04:01
日東電工とマルホは10月27日、貼付用局所麻酔薬「ペンレステープ18mg」(一般名:リドカイン)について、「伝染性軟属腫摘除時の疼痛緩和」の効能追加申請を行ったと発表した。この伝染性軟属腫は小児に多く生じる「水いぼ」のこと。水いぼの治療は専用のピンセットで水いぼを1つひとつ摘み取って行われるが、痛みを伴う。現在はこの痛みを軽減する治療薬がないが、今回の効能追加が承認されれば、痛みを軽減する国内初の治療薬となる。
同剤は使用が簡便なテープ剤。膏体からの有効成分の放出により、局所麻酔効果を発揮する。日東電工と日本レダリ―(現ファイザー)が共同開発し、1994年に「静脈留置針穿刺時の疼痛緩和」で承認を受けた。07年に日東電工が製造販売承認を承継し、同年からマルホが販売している。
今回の水いぼの摘除時の痛み軽減の効能追加申請は、日東電工とマルホの共同開発によって行われた。申請日は9月29日。水いぼの摘除では、その痛みにより、ほとんどの子どもが大泣きし、医療現場からも治療の際の痛みを改善させたいとの要望が出ていた。水いぼの摘除者数は単月ベースで10万人とのデータもある。