【欧州】欧州卸は公定マージン大幅減で体制再構築 日本卸は価格崩壊も物流は健闘
公開日時 2011/10/30 00:00
サプライチェーンロジスティクス研究会(代表)保高英児・中村努・瀬川裕司独は配送頻度削減必至前号で紹介したように、多頻度配送で知られるドイツは、日に5回程度のダイヤグラム配送を行ってきた。一方、イギリスは日に2回の配送だ。主たる理由は保険対象品目数で、ドイツが12万、オーストリア5万、フランス2.5万、イギリスはほぼ日本と同じ1.5万である。ドイツの保険対象品目数が多いのは参照価格制をとっており、メーカーが申請すれば即保険対象となるためだ。日本やイギリスの8倍の品目が日本より小さい市場に流通していれば、流通効率は悪い。一方日本は、開業医も含め調剤先数が欧米より多いのが、流通効率を下げている。そのドイツの配送頻度にも変化が出はじめた。昨秋のセレシオ本社(シュツットガルト)訪問では隣接するゲーヘの...