アクトス、ドイツでも処方一時中止に
公開日時 2011/06/13 04:00
ドイツの連邦医薬品医療機器庁(BfArM)は6月10日、武田薬品のアクトス(一般名:ピオグリタゾン)により膀胱がんのリスクがわずかに増大するとのフランス医薬品庁(Afssaps)によるコホート研究の結果発表を受けて、フランスと同様に、医師による同剤の処方の一時中止を決めた。複数海外媒体が10日報じた。
BfArMは、声明で「医師は新規患者にピオグリタゾンを処方してはならない」としながらも、Afssapsと同じように、現在、同剤を服用している患者については、医師に相談することなく中止すべきでないと呼び掛けている。
欧州医薬品庁(EMA)は、現段階では、フランス、ドイツ以外では、今回の問題について何らかの措置を行う動きはないと見ている。BfArMは、EMAのヒト医薬品委員会(CHMP)が6月20~23日にピオグリタゾンの問題を協議、必要ならば何らかの措置をとることを明らかにしているが、それを見極める意向と思われる。