EMA 6月20~23日にアクトスについて協議
公開日時 2011/06/13 04:00
欧州医薬品庁(EMA)は6月9日、フランス医薬品庁(Afssaps)からフランス国内でのアクトス処方一時中止の連絡を受け、直近の対応策を発表した。
EMAのヒト医薬品委員会(CHMP)は、今年3月からピオグリタゾンの膀胱がんの発がんリスクについて検討を開始、現在も、同剤のベネフィット/リスクを評価するために、疫学研究・臨床試験・非臨床試験・市販後報告などあらゆるデータを分析している。
CHMPは、フランスの研究データも分析、EU全域での同剤の使用への影響についても検討する考え。CHMPは、6月20-23日開催予定の定例会合で、今回の問題を協議、必要ならば適切な措置を取ることを明らかにした。
CHMPは、検討が続行中の間は、ピオグリタゾンを含有する薬剤の使用のいかなる変更も推奨しないとしている。
なお、米食品医薬品局(FDA)もピオグリタゾンが発がんに関与するか否かを含め同剤の安全性について検討を進めているという。